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脱・恋愛依存症の女が語る!依存症の恐ろしさ&正しい距離の測り方

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恋愛に深く入り込みすぎてしまうことで気持ちが不安定になる、普段通りの生活ができないなどの症状が現れるのが「恋愛依存症」の特徴です。
今回は恋愛依存症になった自覚のある筆者が、恋愛依存症に陥るきっかけや主な症状、その後の自分について赤裸々に語ります。

「もしかしたら恋愛依存症かも…」と思っている方はもちろん、一度でも恋愛をしたことのある女性は要必見です。

恋愛依存症の女はこうして生まれた

なぜ筆者は恋愛依存症になってしまったのか。
恋愛のはじまりから彼氏の間に起きた衝撃のトラブル、そして恋愛に狂うきっかけについて語ります。

夢見た恋愛は地獄のはじまり

20代は仕事に忙殺&趣味に忙しく、異性との出会いがあっても「面倒くさい」と恋愛から距離を置いていた筆者。
熱中していた仕事もとあるきっかけで辞めることとなり、次第に「恋愛したいなぁ」と考えるようになりました。

学生時代から恋愛への憧れや興味は強くなかったものの、恋愛をすると自分がどう変化するのかへの興味が湧きだしたのです。
職場では女性が多く男性と接する機会のなかった私は、同じく独身の友人と居酒屋で開かれていた街コンへ参加することに。

はじめての街コンに終始緊張していましたが、若くてイケメンな男性も多く、最後の方は楽しいという気持ちになりました。
その場で出会ったのが、人生を狂わせる男性Aさんだったのです。

募る不信感と悔しさ

Aさんは某アイドルグループのメンバーに似た顔立ちで、清潔感もあって話上手。
大手自動車会社の営業ということで話も得意でしたが、その場で好意を抱くことはありませんでした。

数日後彼からLINEにメッセージが届き、やり取りをしていく内にマメで誠実な印象のAさんに惹かれていきました。
私も恋愛モードだったので浮かれてしまい、するすると約束を取り付けて男女の関係に。

ロマンチックな性格のAさんといると楽しいと思う一方、連絡のこない時間や会えない日が多い彼の態度に不信感を覚え始めます。
毎回会うのは仕事の終わった平日の夜、丸一日過ごすことはほぼ皆無だったからです。

察しの多い方ならもうすでにお気づきかもしれませんが、私の中に「彼は既婚者かもしれない…」という気持ちが芽生え始めます。
街コンで知り合ったAさんの後輩に連絡を取り、私の気持ちを話すとあっさり「その勘は当たりだよ」とバラしてくれました。

恋愛に固執しはじめる

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まさかそんな男性に騙されるはずはないと思っていたものの、恋愛浮かれモードの私は盲目状態。
既婚男に軽々と騙されてしまった自分へのショックと、奥さんに対する自責の念で気持ちが不安定になり、地獄に落とされた気分でした。

Aさんにはそのことを話しましたが、悪びれる様子もなく「まさか刺したりしないよね~」と言われ、怒りを抱えたまま何もせずに別れを告げました。
後に知りましたが、Aさんは職場での浮気が過去奥さんにバレていたらしく、悪質な浮気常習犯だったそうです。

ともかくこの騒動がきっかけで、筆者は恋愛依存症状態になってしまったのでした。

恋愛依存症の女はこう考える

恋愛に浮かれた末にだまされ、恥ずかしさと悔しさに支配された筆者はその後、恋愛依存症の典型的な考えに陥ります。
そして恋愛沼の深みにズブズブとハマっていくのです。

恋愛中は不安と恐怖にさいなまれる

図らずしも浮気相手にされた経験から、次の恋愛を始めても「また騙されてしまうのでは」と考え、彼氏の些細な行動の一つ一つに何らかの意図があるんじゃないかと疑心暗鬼になってしまいました。

また既婚男の良いカモになったことで恋愛や自分自身に自信を無くし、少しでも連絡がこなかったり会えなかったりすると「フラれてしまうのでは」という恐怖が襲ってきたのです。

このような感情を一人では抱えきれなかったため、次第に彼氏や怒りや悲しみをぶつけるようになります。
彼氏に非はないと頭では分かっていても「私のことが好きなら、この気持ちを受け止めてくれるはず」と思い、ヒステリックな言動が徐々にエスカレートしていきました。

そんな状態の女性を相手にする男性はいるはずもなく…男性にフラれて新たな恋を見つける地獄のループの始まりです。
なぜかこの時は「恋愛の傷は恋愛で癒す」という気持ちになってしまい、恋愛から離れる選択肢はありませんでした。

友達との遊びや趣味がつまらない

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恋愛依存症状態の間は、多くて週一最低でも月一で会っていた親友と会うことがなくなりました。
理由はすべての暇な時間を彼氏に当てており、会えない間も彼氏のことが頭いっぱいだったからです。

また友達には「恥ずかしい」という理由で恋愛や彼氏の話をすることがなかったため、悩みを打ち明けられることもできませんでした。
それまでハマっていた趣味への興味も薄れてしまい、次第に「恋愛しかない自分」が生まれたのです。

次第に彼氏といても楽しい気持ちにも嬉しい気持ちにもなることがなく、テンションが高くなることが少なくなりました。

王子様を見つけるため恋愛ジプシーに

地獄のループを繰り返す私にとって、格安で参加できる街コンや婚活パーティーは最適の場所でした。
このような場は最初から恋愛モードになっている男性がいるので、それなりに容姿を整えていけばすぐに恋人になれたからです。

当時は一応「結婚をしたい」という気持ちで望んでいましたが、実際すぐに怒りだして男性を責めるので結婚なんてできるわけもありません。
しかし、その頃は「いつか私を理解してくれる運命の相手がいるはず!」というお姫様モードでしたので、自分を否定することすらやめていました。

恋愛依存症の女はこうなった

こうして見事恋愛依存症状態になった筆者ですが、現在は恋愛に固執することなく元気に暮らせています。
恋愛をこじらせまくった地獄のような状態から逃れられたのは、心境の変化とさまざまな出会いがあったからです。

恋愛を優先した結果何も残らなかった

恋愛を優先し続けた筆者は、次第に友達の数を減らしていきながらただただ不毛に年を重ねていく自分に気づきます。
彼氏にかけた時間も感情も結局実を結ばずにどこかへ消えていくだけ、そんな状況に疲れ果ててしまったのです。

恋愛依存症になった結果、周囲の幸せそうな人たちに嫉妬を覚え、自分の不遇な状態ばかりを憂う悲劇のヒロイン状態の私だけが残りました。

不器用な恋愛を題材にした作品に出会う

そんな時に出会ったのが、大ヒットを記録したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でした。
普通とは外れた性格の男女が不器用ながらもお互いを知り、そして通常とは違う方法で恋をしていく。



美しいヒロインがイケメンで何でもできるモテ男と出会う、そんなラブストーリーしか見てなかった自分に衝撃が走りました。
そして逃げ恥放送終了後のドラマ「カルテット」もまた、出来損ないと呼ばれるような男女の友情と恋愛をテーマにした作品で、私の恋愛の理想を見事に打ち砕いてくれたのです。



その後もハッピーエンドでは終わらない話や王道ものを外れたドラマや映画を観るようになり、次第に自身の恋愛観が変わっていくのが分かりました。

恋愛はダサくて恥ずかしい位がちょうどいい

作品に出会うまで、筆者の中の恋愛とは「お互いのためなら何でも我慢できるし、相手もまたその感情を理解してくれる」ものだと思っていました。
彼氏の前では一番に綺麗にしているのが当たり前だし、相手の望みであれば無理をしてでもそばにいてあげると本気で思っていたんですよね…。

しかし、出会った作品たちは「かっこ悪くても恋愛はできるし、かっこ悪いのが恋愛だよ~」と言ってくれた気がしました。
周囲のカップルや夫婦だって、皆恥ずかしい思いをしているしかっこ悪いところを見せあっているのかと気づかせてくれたのです。

恋愛依存症の自分を恥ずかしいと思わないで

恋愛依存症を経験して分かったことは「恋愛は人生を変えてくれるけど、人生を捧げる程のものではない」ということでした。
人生を生きる上で恋愛は素晴らしいものかもしれませんが、恋愛をしなくても人生は楽しく過ごせます。

恋愛をして苦しいと感じるのなら一旦距離を置いて、自分にとって心地の良い距離感を見つけてみてください。
そうすることで、自分らしい恋愛との向き合い方が理解できるはずです。

めあり

アパレルショップ店長を退き、現在はWEBライターとして女性向け中心の記事を書いています。婚活中のアラサーインドア。

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