• 特集
  • あのね、ハイスペック男子と離婚して学んだことなんだけど

あのね、ハイスペック男子と離婚して学んだことなんだけど

男女の後ろ姿
特集

世間で言われる「ハイスペック男子」と結婚して、離婚してきました! ハイスペック男子にはモラハラが多いなんて世間でも言われますし、私もさんざん書いてきましたが、前夫は(私を選ぶくらいだから)ヘンな人ではあったものの、モラ要素は低め。

私も働いており、共働き志向。「目指せパワーカップル!」というメンタルで結婚しましたが、結婚して3年で離婚となりました。

ハイスペック男子と結婚すると、彼のせいじゃなくても大変

離婚してから過去を振り返ってようやく気づけたのですが、共働きカップルで、両方がキャリア志向ってかなり大変です。なぜなら、30代で「転勤」がついて回りやすいからです。

伝統的な日本企業だと「結婚したからコイツも会社を辞めないだろうし、転勤させるか。転勤手当てがつけば暮らしも助かるだろ」と慈悲なんだか鬼なんだか分からない理由で、旦那は飛ばされます。エグい。そこでキャリア志向なら「仕事を辞めないで、単身赴任」が第一の選択肢でしょう。

旦那さんが飛ばされたのとほぼ同時期に、自分も「そろそろ海外案件任せるか」と各地へぶっ飛ばされます。今までに聞いた最も過激な例では、旦那さんがパプアニューギニア、奥さんがロンドンに転勤させられていました。2人の時差、なんと10時間。ほぼ昼夜逆の地域に飛ばされると、いくら仲が良くてもリアルタイムで連絡が取れず心が折れかけます。

そこまで極端なパワーカップルでなくとも、転勤ありの男性と結婚すれば自分のキャリアは寸断されます。よほど地域性を問わないスキル(例、5か国語話せて同時通訳できる)を持っていない限りは、どこかで自分か相手にキャリアを妥協させることとなるでしょう。

転勤がなくとも激務になりやすいのが30代

空港の床イメージ

仮に、夫婦ともに転勤がない業界に勤めている夫婦だったとしましょう。それでも30代は、管理職になる年齢です。自分は仕事が早く終わっても部下の案件を巻き取ったり、他部署へ根回ししたり、さらにお偉方の相手もあり……と、さまざまな関連業務で激務度が上がります。

つまり、夫婦ともにキャリア志向で、しかも「私・俺のキャリアは降りられない。仕事を譲るときは死ぬ時だ」なんてメンタルでいると、どちらかが爆発してしまうというわけです。

育児・家事への参加は期待しないで

キッチン背景

そして、ハイスペック男子と結婚するなら育児・家事への参加はほとんど期待できません。私の周りにいる激務高給男子を見ると、「俺の嫁? うん、大丈夫。生きてるよ?」くらいの情報しか家族について持っていません。生き死にくらいしか分からないほど家事に参加できないわけです。

40代から落ち着く人も多いのですが、育児のピークとなりやすい30代は彼にとって仕事の頑張りどき。家に帰っても寝て、シャワー浴びて、また会社へ行って、の繰り返しになる可能性が高いです。たまの休みは「お願い、僕を一人にさせて……」と限界を訴え、謎の旅に出るくらいのストレスを抱えてしまうかも。それに耐えられないのなら、ハイスペック男子との結婚はしんどいです。

例外は「地主」という究極のハイスペック男子ですが、彼らは逆に四六時中家にいるので、あなたがそれに耐えられるかは謎。何事も、ほどほどがいいよね……。でも、ほどほどが一番難しいのよね……。

共働きが増えてきたし「ゆるキャリップル」もどうですか

いまや、共働き世帯は専業主婦世帯の2倍ハイスペック男子と結婚し、自分はDINKS専業主婦としてアーリーリタイア……なんて夢は終わりつつあります。それよりは共働き前提で「ゆるキャリのカップル=ゆるキャリップル」を目指すのはいかがでしょうか。

お互いが残業しても20時までくらい。家に帰ってからスーパーのお惣菜と1品だけ作った料理で晩御飯。子どもを寝かしつけたら1時間2人でのんびりして、お布団に入る。年収アップは嬉しいけど、激務と引き換えならいらない。そういうゆるいキャリア観のカップルって、ハイスペック男子との結婚を選んだカップルより人生がまったりして見えませんか?

トイアンナ

ライター。人生相談をこれまでに1,000件以上受けた経験から恋愛について執筆。書籍『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』『モテたいわけではないのだ...

プロフィール

おすすめ記事