女性におけるセックスレス問題と愛情認識について(後編)
見知らぬミシルさんが「女性におけるセックスレス問題」についてお伝えしていく今回の記事。
前編では、セックスレス問題から生まれる「女性として見られていないのではないかという不安」を解消する方法を解説しました。
後編となる本記事では、「相手が自分のことを愛してないのではないかという不安」を解消する方法について解説していきます。
>>「女性におけるセックスレス問題と愛情認識について(前編)」から読む
相手が自分のことを愛してないのではないかという不安
恋愛に悩んでいる人は基本的に相手の愛情を受け取る能力が弱い。
これはおそらく、愛情というものの多様性を掴みきれていないところに問題の本質があるのではないか。
例えば、愛情を受け取る能力が低い女性の愛情認識手段は大抵以下の4つだ。
②会う頻度
③性行為・スキンシップ頻度
④「好きだよ」「可愛い」などの言葉
これでは悩むのも無理はないだろう。
なぜなら、男性の愛情はもっと違う部分にも表れているからだ。
個人的には、上で挙げた4つは男性の愛情の5分の1にも満たないのではないかと思う。
つまり何が言いたいかというと、「セックスを求められない=愛情がない」は間違いであるということだ。
まずはここを押さえる必要がある。
しかし、読者は次のように考えるだろう。
「じゃあどうやって男性の愛情を認識すればいいの?」
そこで、愛情を認識する方法について、僕なりに解説をしていこうと思う。
愛情を認識するには相手を深く知る必要がある
まず、愛情認識をしていく上での大前提がこれだ。
「相手の愛情を簡単に認識する方法はない」
ここから考え方を改める必要がある。
おそらく「どうやって男性の愛情を認識すればいいの?」と考える女性の多くは、愛情を認識する正しい尺度があるものだと考えているのだと思う。
しかし、基本的に正しい愛情認識の方法はない。
なぜなら、人によって愛情表現の仕方は異なるからだ。
この「人によって愛情表現は異なる」という前提を踏まえない限り、彼からの愛情をしっかり受け取ることはできないと思った方がいい。
つまり、相手の愛情を認識するためには相手を深く知らなければならないのだ。
5つの尺度から愛情を計ってみよう
ただ、これだけだと抽象度が高く、実践的な知見が得られないと思うので、僕なりにある程度妥当性が高いと思われる尺度を提示しようと思う。
それは以下の5つだ。
①最後まで穏やかに話を聞いてくれるかどうか
②あなたに関心を持ち続け(質問をする、変化に気づくなど)、あなたのことを継続的に知ろうとしてくれるかどうか
③あなたが嫌なこと、あなたが許せないことに対してどれだけ理解や共感の姿勢を示せるかどうか。そして、それを行動で示せるかどうか
④本心で思ってないことは言わない・できない約束はしない・否定をしないなどの「しない」ができるかどうか
⑤あなたに対して感謝や尊敬の言葉や態度があるかどうか
この5つには多くのコストがかかるため、愛情や敬意がないとできないと僕は思っている。
正直言うと、連絡をするとか好きと言うとかセックスをするとかは男性にとってそこまでコストがかからない行為であり、相手を選ばずに使える代替可能な愛情である。
また「会いにきてくれる」を愛情だと認識する人が多いが、大切なのは会いにきてくれることではなくて、会っている時の態度だ。
つまるところ、愛情を認識するためには、認識する側もそれなりの観察力と洞察力が必要となる。
それらの力がない人は、やはり恋愛で行き詰まってしまう印象だ。
話を戻すが、上記の5つに関しては、観察と洞察・自己コントロール能力・決意と実行・忍耐力・対応力など多くの時間や労力、スキルや資質が必要となる。
相手に対する気持ちが生半可であったならばできないことであり、しようと思わないことなのだ。
確かに、セックスを一つのコミュニケーションとして重要視する人の気持ちは分かるし、セックスからも愛情を認識することはできる。
しかし、セックスにこだわりすぎて視野が狭くなり、相手の愛情に気付けなくなってしまうのは非常に勿体無い。
もっと言うと、人の愛情というものはもっと多様で複雑性に満ちているということを僕たちは知らなければならない。
そのためには、まずは自分が抱いている価値観を一度疑い、多様な人と関わり、自己を見つめ問い続けていくことが必要だと僕は考える。
終わりに
書いていて思ったことがある。
それは、セックスレス問題は解決よりも予防の方が圧倒的に重要であるということだ。
やはり、普段からマンネリ化予防のために非日常的なデートを定期的に行ったり、お互いが居心地良く本音で関われるような信頼関係を構築したりすることが必要なのだろう。
また、先ほども言及したが、セックスレスの根本的な問題はセックスを求められないことではなく、セックスでしか「女性として見られていること」や「相手からの愛情」を認識できない点にある。
そして、それによって自己の価値が喪失してしまったような感覚になってしまうところに大きな問題を感じる。
しかし、もしもあなたが彼から女性として見られなかったとしても、愛情が感じられなかったとしても、あなた自身の価値は損なわれないし、それは「一人の男性から求められなかった」という事実に過ぎない。
あなたの価値は自分で決めていいし、価値認識の尺度は自分で自由に作っていい。
この社会にはいくつかの決まりがあって、いくつかの常識のようなものが存在しているが、そういったものによって自分を縛っていく必要はない。
もしも自分の恋愛に関する考え方の癖などを知りたければ、以下に載せてある婚活EQ診断テストを試してみてはどうだろうか。
自分の考え方の癖を知ることは重要であるし、その癖が自分を生きづらくしているのであれば、ゆっくりと修正していけばいい。
あなた自身が、より生きやすいように、より豊かに生きられるように、自分の人生を自分で作っていってほしい。
皆さんの恋愛がよりよい方向にいくように願っている。