44歳・専業主婦が男子大学生に恋をしてしまいました…ラブホの上野さん人生相談・後編
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人生相談で厳しくも優しいアドバイスをすることで有名なラブホの上野さん。
今回は「専業主婦の女性が、男子大学生に恋をしてしまった」という、波乱の人生相談にお答えいただきました。
44歳・専業主婦が男子大学生に恋をしてしまいました…ラブホの上野さん人生相談・前編を読む
思いつきでは動かない
ご質問者様は「ふとしたタイミングでマッチングアプリを始めた」と仰っておりますが、一体どんな「ふと」があればマッチングアプリを始めるのでしょうか?
何かを始めるときは動機があるのです。そしてその動機が「ふとしたタイミングで弾けて」行動をすることこそあれ、動機なくしてふとしたタイミングで行動をする人はおりません。
それではご質問者様がマッチングアプリを始めた動機は一体なんだったのでしょうか?
本来マッチングアプリは恋人や結婚相手を見つけるために始めるものでしょう。
しかしご質問者様は既婚者。ですので恋人や結婚相手を探すために始めるのであれば、浮気や離婚を覚悟しなければなりません。それほど大きなことをしようとしている方が「ふとしたタイミング」なんて軽い言葉でマッチングアプリを始めることはないでしょう。
もちろん最終的に浮気や離婚をするということはあるかもしれませんが、少なくとも始めた動機としては恋人探しや結婚相手探しではなかったはずなのです。
それではご質問者様が「ふとした」なんていう軽いテンションでマッチングアプリを始めた動機はいったい何なのでしょうか。
私は先ほどの専業主婦の問題こそが、その動機であると感じました。
社会から隔絶され、日々退屈で、誰からも肯定されない毎日を送っている。
そのような方が日々の生活に求めるものといえば「人との繋がり」「刺激」そして「人からの肯定」で御座います。
その点、マッチングアプリはその3つのものを満たす手段としては非常に適切なものであると言えるでしょう。
人との繋がりは当然得られますし、既婚という身で行うマッチングアプリは間違いなく刺激的なものになります。
また、良くも悪くもマッチングアプリにおいて女性は男性から「いいね」をされまくりますので、誰から必要とされているという「自己肯定感」を満たすのも簡単でしょう。
この3つの欲望を満たすことこそが、ご質問者様がマッチングアプリを始めた理由ではないでしょうか?
もしもご質問者様が旦那様と離婚して新しい結婚相手を探しているのであれば、おそらくは21歳の大学生とのやり取りなんかを重視はしなかったことでしょう。
結婚や恋愛が目的なのではなく、人との繋がりや刺激を求めていたからこそ、ご質問者様は21歳の大学生とのやり取りを望んだのです。
少し考えて頂きたいのです。
今回のご質問文には、本来あるべき2つの要素が欠けておりました。
1つ目は旦那様の話。
「旦那に申し訳ない」という罪悪感の言葉はおろか「旦那が憎い」や「旦那との関係」という恨み節の1つすら今回のご質問文には書かれておりません。冒頭で「専業主婦」と仰っているのでギリギリ既婚と分かりましたが、それが無ければ既婚者かどうかすら分からないような文面で御座いました。
そして2つ目は大学生の男性の話。
ご質問者様が何度もデートをし、いい感じになったはずの彼の話もまた今回のご質問文ではほとんど書かれておりません。
仮にもご質問者様は彼に恋をしているはずなのです。それにも関わらず、彼の話が一切出てこないというのはあまりにも違和感が残りました。
しかしこの2つの疑問点も、ご質問者様が「恋を求めているわけではない」と仮定すると、その理由が見えてくることでしょう。
私の推測通り、ご質問者様が望んでいたものが「人との繋がり」や「刺激」であるのであれば、それは本来浮気にはなり得ません。
ジャニーズにハマったり、ティーンズラブの小説を読むのとやっていることは変わらないのです。あくまでも退屈な日々の中の癒しを求めているだけであり、離婚や浮気のような大袈裟な話ではないと言えるでしょう。
その対象が”たまたま”大学生の男性であっただけの話であり、彼である必要は全くないのです。
そう考えると、ご質問者様が彼に恋をしたのもある意味では当然と言えるでしょう。
何故ならばご質問者様の目的は、退屈で孤独な毎日に人との繋がりと刺激を作り出すことなのです。その目的は「恋をする」ことで十分に達成できるものであり、「恋人になる」必要は御座いません。
つまりご質問者様は恋人を作るためではなく、恋をするためにマッチングアプリを始めたとすら言えるのです。恋という言葉に語弊があるのであれば、胸が躍るような刺激を求めてマッチングアプリを始めたといっても良いでしょう。
だからこそ、今回のご質問文には旦那様の話も、離婚や浮気という単語も一切書かれていないのです。
ご質問者様は浮気をする気も離婚をする気もない。ただ退屈な毎日の中で刺激を求めただけなのです。
本当に叶ったら困る
刺激的な人生が送りたいと願うのが人間という生き物で御座いますが、いくら刺激的だからと言って闇金ウシジマ君から毎日電話がかかってくるような刺激的な日々を送りたい方はいらっしゃらないことでしょう。
基本的に人間は平穏を望む生き物なので御座います。平穏が確立された状態で、ほんの少しのスパイスのような刺激を求めているだけであり、スパイスが大部分を占めるような波乱万丈な人生を望む人はほとんどおりません。
今回のご質問者様も専業主婦という平穏が確立されているからこそ、わずかばかりの刺激を求めてしまったのでしょう。
それが悪いことだとは申しません。ただ残念ながらその方法が少々非倫理的であり、またこのまま進んでしまうとスパイスであったはずの刺激が、平穏そのものをぶち壊してしまう可能性も十分にあることでしょう。
ですので今のご質問者様がすべきことは、その大学生とどうやって上手くいくかということではなく、社会から隔絶されて、刺激のない人生をどうやって彩るかということだと私は思います。
正直にいえば、大変失礼ながら現在のご質問者様が彼との恋愛を成功させる可能性はほぼないと思っているので、彼との恋愛がいつか成立するのではないかというスパイスを心のうちに秘めたまま生活をするのも悪くはないでしょう。
そもそもご質問者様自身、もしも仮に彼との恋愛が成立してしまったら困るのではないでしょうか?
恋が成立していないうちは楽しい想像をしているだけで済みますが、もしも成立してしまったら既婚者であるご質問者様は色々と面倒なことを考えなくてはなりません。
そんな状況になることをご質問者様は望んでいらっしゃるのでしょうか?
専業主婦という立場を捨て、一から新しい生活を築き上げるなんていう質面倒臭いことをご質問者様は本当に望んでいるのでしょうか?
おそらくは望んでいらっしゃらないことでしょう。
「叶って欲しい。ときめくような恋がしたい。」という願いこそあれ、本当に恋が叶ってしまったら困るのです。
今のご質問者様の望みは、叶う恋ではなく叶わぬ恋。日々の生活のちょっとしたスパイスにはなるものの、決して日々の生活を壊してしまうことはない叶わぬ恋こそがご質問者様に必要なものでしょう。
ある意味で今の状況こそが理想なのです。彼との恋愛を望んでいるものの、決して叶うことはない。叶ってしまってはいけない恋なので御座います。
しかしご安心くださいませ。
21歳の彼がどんな女性と付き合ったのかは知りませんが、未熟な若い男なんて簡単に振られるもの。そんな時、彼女に振られて辛いという愚痴を溢す相手は決まって年上の女性でございます。
その日がいつか来るのではないかと願いながら、毎朝スマホの通知を確認する。
そんなちょっとしたスパイスこそが、ご質問者様の人生に少しばかりの彩りを与えることは間違いありません。