絶望の大失恋!失意のどん底から海を渡って大復活
目次
多くの人が失恋した経験をお持ちだと思います。
傷の深さは人それぞれだと思いますが、筆者の友人には10年間付き合った彼と別れて、それこそ絶望の淵に立ったハルさんという女性がいます。
彼が好き過ぎて付き合っている間、まったく覚めることなく一途に想い続けてきた人との関係が終わってしまう衝撃は「世界の終わり」と感じたそうです。
失恋はもちろん辛いものですが、ここまでのダメージを受けた人はいますか?
深すぎる傷を負ったハルさんに、どうやって失恋を乗り越えたのか聞いてきました。
20歳、彼との出会い
彼との出会いはハルさんが20歳のときでした。
ハルさんが卒業したばかりの専門学校でインターンで働き始めたときに、生徒として入学してきたのが彼でした。
彼からのアプローチの末、ハルさんが半年のインターン終了後にお付き合いが始まりました。
社会人のハルさんと学生の彼
付き合い始めたのはハルさんが21歳の社会人、彼が19歳で学生のときでした。
社会人と学生という立場の違いはありましたが、近い距離に住んでいたため週に数回は会い、関係性を深めていきました。
彼が社会人に プチ遠距離恋愛
彼が就職すると同時に県をまたぎ、ちょっとした遠距離恋愛がスタートしました。
しかし、そんな距離はものともせず1~2週間に一度は会い、毎日電話をして二人の絆はより深まっていきます。
そのときのハルさんは彼が好き過ぎて、一般的によく言われる3年で覚めるという意味がよく分かりませんでした。
どんどん好きになって、人生で一番大事なものが彼でした。
彼から誘われると、先に約束があってもそっちを断って彼に会いに行きます。
仕事もして、友達もいたけど彼といる時間が何より楽しくて、彼がすべてだったのです。
付き合って6年目 同棲を開始
付き合い始めて6年目になりハルさんが27歳になった頃、同棲を開始しました。
お互いの両親にも会い、付き合いも長くなりハルさんは結婚を意識していましたが、「彼がしたいタイミングでしたい」「彼の負担にはなりたくない」そんな思いがあり、彼から言ってくれることをひたすら待っていました。
でも同棲が始まり、一緒に生活できるだけでハルさんはとにかく幸せでした。
好きな人と一緒にいられる、それだけで満たされていたのです。
自分一人の時間なんて一切いらず、24時間彼と一緒にいたいくらい依存していたのです。
突如の「別れたい」 ハルさんパニックに
彼がすべてという考えはずっとハルさんの中で変わりません。
日々一緒にいる幸せを感じてながら、同棲生活が続いていきました。
しかし同棲生活が3年を過ぎた頃、突然彼に違和感を覚えるようになりました。
「何かがいつも違う・・・」そう思った矢先に
「別れたい」
と彼から切り出されたのです。
ハルさんはそのときの絶望を今でも鮮明に覚えています。
言われた瞬間本当に周りの景色が真っ暗になったのです。
身体が重くなり、頭が混乱し現実なのか夢なのかわからなくなる感覚を味わいました。
「本当に真っ暗だった。全部が真っ暗だった」
彼と一緒にいる未来しか想像していなかったハルさんにとって、彼がいなくなることは世界の終わりと一緒だったのです。
彼が帰って来ない家で待ち続けた1年間
彼は別れたい理由を話してくれませんでした。
納得のできないハルさんは話合いを求めますが、彼は一切応じてくれません。
しだいに彼は何日も家に帰って来ないようになります。
そんな状況になりながらも、それでも彼のことが好きなハルさんは、いつ帰って来るかわからない彼のため毎日ご飯を作って待っていました。
1週間に1回だったのが、2週間に1回、月に1回と返ってくる回数がどんどん減り、まともに会話することができません。
でもたまに帰って来ることを希望に思い、ハルさんは彼が帰って来ない家で1年間待ち続けました。
ハルさんはこの時のことを人生が終わっている中での1年間だったとあとで振り返ります。
1年間待ったあと、「この人話せないんだ…」と話し合いができる日は永遠に来ないことを悟り、この1年でボロボロになっていたハルさんは、これ以上は無理だと別れることを決めました。
自分の人生と向き合う旅へ
別れを決意し荷物をまとめて家を出ると、彼にメールで出たことを連絡し、彼との関係を終わりにしました。
21歳で彼と付き合い始めたハルさんは31歳になっていました。
彼と付き合っていた10年間、彼がすべてだったハルさんはすべてを失い、失意のどん底でした。
深い深い悲しみの中ハルさんはこれまでの人生を振り返ります。
これまで家庭の事情から家族のために仕送りをするなど、家計を支え続けてきたハルさんにとって、彼は唯一の拠り所でした。
家族のために生き、彼と付き合い始めてからは彼を優先してきたハルさんは、今までに自分のためだけにお金や時間を使ったことがなかったことに気づきます。
すべてを失いまっさらな状態で自分が何をしたいか考えたときに、「海外に行きたい」と思いつきます。
留学やワーホリなどずっと興味はあっても、他に大事なものがあったから実際に行こうと思ったことはなかったのです。
何も失う物がないハルさんは彼と完全に別れてから半年後にカナダに旅立ちました。
ToDoリストをすべてやり切る
カナダに渡るとハルさんはやってみたいことをすべて書き出しました。
今までいろんな制限をかけてきた人生でしたが、カナダでは「こうしなきゃいけない」「これはやってはいけない」とかそういうものを全部取っ払ってやりたいことをすべてやり切ることを決めたのです。
・友達を何百人作る
・ボランティアをする
・学校に通う
・ベビーシッターをする
・旅行に行く
など、自分が望んでいることを一つ一つ完了していきます。
最初の半年は彼との傷が癒え切らず、友達ができて恋愛トークになっても耳を塞いでいたそうです。
すぐには忘れられず、自分の話は一切できなかったのです。
でも自分のことを誰もまったく知らない地に行ったことにより、環境がすべて変わり彼の面影を見ることは一切ありません。
突然出くわすことも絶対あり得ません。
そんな環境に身を置き、やりたいことをしているうちに、楽しくて仕方なくなりました。
毎日新しい出会いがあり、刺激ばかりの日々が楽しくして仕方なかったハルさんは1年のビザを延長することを決めます。
新しい恋をして帰路へ
カナダに来て1年半が過ぎた頃、やりたいこともやり尽くし、ハルさんはあることに気づきます。
カナダで出会ったたくさんの素敵な人たちはみんな日本から来ていたのです。
みんな大きな目標を持ってカナダに来ておりその姿に大きな刺激を受けたハルさんは、日本に戻って次は日本でこんな素敵な人たちに出会おうと決めて、帰国する手続きを始めました。
でも、実はToDoリストに一つだけやり残したことがありました。
「好きな人とビーチを眺める」
これだけは埋めることができなかったのです…
しかし、なんと帰国する手続きを終えて、カナダでの生活が残り1カ月になったときに、好きな人ができました。
その彼も同じ想いということがわかり、残された1カ月だけのお付き合いが始まったのです。
ハルさんはまた自分が人を好きになれたことを驚き、そしてとても嬉しく思いました。
1カ月後に日本に帰ることを躊躇ってしまうくらい彼に夢中になりました。
でもここで彼を理由にカナダに残ってしまったら「また彼に依存する生活が始まる…」
ハルさんは10年間付き合った彼との経験から、
「誰かに依存する人生はもう嫌だ。この人がいないと生きていけない人生にはもうしたくない」。
そう考え、自分が決めた人生を生きることを決めて日本に帰ってきました。
長く引きずっていた失恋からは完全に立ち直っていました。
失恋しても絶対大丈夫!環境をすべて変えて
ハルさんのように失恋をして傷ついた人はたくさんいると思います。
もう二度と立ち上がれない…そう思う人もいるでしょう。
でもどんなに大切な人との別れがあっても自分自身の人生は続いていきます。
ハルさん20代のほとんどを彼に捧げてきましたが、そのことに悔いはないと言っています。
「付き合っている間は本当に幸せだったから」
10年間という長い長い彼への想いを完全に断ち切ったハルさんは、環境をすべて変えたことが良かったと言っています。
彼がいない世界に飛び込んだことによって、今までどれだけ狭い世界で生きてきたのかを知ったのです。
広い広い世界があり、すべて自分自身の選択で何でも決められる人生になって、今が楽しくて仕方ないそうです。
「彼に恋している当時の自分が今の自分を見たら信じられないと思う!」
ハルさんは仕切り楽しそうにこう話してくれました。
ハルさんは世の中の失恋を経験をしたすべての女性に
「大丈夫だから!その辛い経験を乗り越えたあとは楽しくなるから」
と言っています。
辛い辛い失恋をしたすべての人がハルさんのように立ち直り、より楽しんで人生を過ごせることを切に願います。