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「私に釣り合う男がいない」彼女は言う…超ハイスペ女性の意外な相手

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「私に釣り合う男性がいないんだよね」
固まる私を目の前に、彼女はのたまいました。

釣り合う男がいない理由?超ハイスペックな彼女

釣り合う男がいない……とおっしゃる彼女はどんな人なのか。
東大卒、新卒で大手外資系コンサルティング会社勤務。
転職を数回繰り返して、いまは日系大手メーカーの企画部門にいます。

身長165cm、BMIは18。
スラリとしたスレンダーな彼女には、どんな服も似合う。
確かに彼女にかなう男性はなかなかいないだろう、という話です。

一方、彼女の年齢は36歳。
結婚願望はそこそこあったのですが、20代を不倫に使った過去があります。
30代になってから仕事も楽しくなり、あっという間に30代後半。

そこで焦った彼女が放ったのが「私に釣り合う男性がいないんだよね」でした。

釣り合う男性って何?詳しく聞いてみた

ところで、この「釣り合い」という概念が私はあまりしっくりきませんでした。

私「もう少し詳しく教えてほしいんだけど、釣り合いってどういうこと?」

彼女「うーん。たとえばだけど。
やっぱり早慶は出ていてくれないと、話が合わないなって感じるのね。
それは学歴差別じゃないんだけど、話してみた実感というか。

私「なるほど?」

彼女「コロナの影響で半導体の原料が不足してるねってニュースの話題を振りたいじゃん。
たとえばそこで『そうなんだ?』とか『へえ』だけで返されるとがっかりしちゃう。
知性がない人と会話するの、嫌なんだよね

私「う、うーん。学歴差別じゃない?……はさておいて。
知性が大事と思うの、わかる。
でもさ、生活の相性みたいなものも結婚だとあるじゃない。
たとえば家事が得意とか、シーツを洗う頻度がピッタリ同じだとか。
そういうのは大事だと思う?」

彼女「うーん……でも仕事ができない人は尊敬できない……。
今の職場に仕事ができるって感じる人がいないせいなのかな。
なんか、外資コンサル時代みたいに「できる!」って人と話したいんだよね。
自分より無能な人に囲まれて、いつもおじいちゃんのケアみたいな仕事ばかりだから」

私「少子高齢化社会だから、おじいちゃん社員の世話になるのはわかる……!!
わかるけど、一方で会社にも年頃の独身男性はいて、彼らはまともだよね?」

彼女「でも特別できる!って感じじゃないんだよね。
そうじゃないとそもそも、恋愛対象として見れない部分があって」

尊敬できる人しか好きになれない「病」

話をしていて、彼女の話には「尊敬できる人しか好きになれない。尊敬できる人とは、仕事ができる人である」
という前提があるなあ、と。

尊敬という言葉で、結局は周囲の仕事ができる=高学歴・高年収男性にターゲットを絞ってしまっています。
そして、高学歴・高年収男性で性格もまともな男性だと、結婚相手に「若い・顔が好み・性格が合う」人を狙いに行けてしまうワナがあります。

だから妥協しろというよりは「尊敬できる」の解釈を広げたほうがいい、という意味です。

彼女が忙しい時、不安にならず待つ度量があるとか。
家事を”率先して”やってくれるとか。
一番くだらない話でもゲラゲラ笑ってくれるとか。

そういうのも「尊敬できる」に入ると、結婚相手の候補はぐっと増えるのです。

釣り合いの取れる相手がいい、と考える彼女の相手

そんな彼女が「尊敬できる人」「釣り合う人」としていま気になっているのは、会社の既婚上司。
といっても、不倫を乗り越えてきた彼女ですから、もうくり返すつもりはありません。

彼女「もう不倫はこりたというか。上司のことは好きだけど。
でも、もうやりたくない。
だからこのまま仄かな気持ちを大事にしていこうかなと思うんだけど。ただね……」

私「ただ?」

彼女「その状態で別の人とマッチングアプリで会っても、上司と比べちゃうんだよね」

私「まあ、完璧な像が身近にひとりいるとね……」

問題は職場で尊敬できる上司だからといって、家庭でも尊敬できる夫をやってくれるとは限らないところ。
職場で部下の面倒を見ている時間は、すなわち家庭をないがしろにしている時間です。

土日も休まず働くらしい彼女の上司。
子どもがいるらしいので「全然家庭をかえりみない」と奥様に恨まれていても、おかしくはないはず。

そして率先して家に帰るワークライフバランス重視の、彼女から見て「いけてない」男性の方が、家庭ではいいパパだったりするものです。
家庭と職場、尊敬のバランスをどう取るか。
問いかけた彼女は、無言で目を伏せました。

トイアンナ

ライター。人生相談をこれまでに1,000件以上受けた経験から恋愛について執筆。書籍『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』『モテたいわけではないのだ...

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