恋愛経験が少ない女性って、幸せになれますか?
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「私って、案外恋多き女だったんだわ! がははは!」
仕事が増えて、嬉しい悲鳴を上げている年末進行の最中。しばしの休憩時間にエビスビールの限定品を飲みながら、私は下品な顔で笑い声をあげていた。
依頼された執筆テーマは「恋愛経験の多さ」。そこで過去の恋愛を振り返ったところ、案外私って遊んでたなあ……と気づいたからである。
「もっと可愛く笑いなよ! 女の子でしょ!」と、LINE通話の相手である女友達の呆れ顔が電話越しに見えるようだ。
恋するプレイガールだったあの頃
私の元カレの数は7~8人。正確な人数は覚えていない。経験人数はたぶん、50人超え。
若者の恋愛離れが叫ばれている昨今、この数字を保持している若い女性は世間的に見れば非常に珍しいとのことだ。そうは言っても、最長交際歴は現在のパートナー(2年超え)で、次は半年、他は数ヶ月というこのザマ。
たまにパートナーにもイジられるが、素敵な思い出になるような“恋愛経験”は多く無い。
むしろこれまでの恋愛で、本当に心から好きで好きで堪らなかった人(未練は無いけど、たまに思い出す人)は、パッと思い浮かぶ限りでは2人のみだ。
50人以上と身体を重ね、彼氏もそこそこいたのにも関わらず、私の甘酸っぱい青春の記憶に登場する主演男優はたったの2人なのだから、人間とは本当によく分からない。
男女問わず、いくらプレイボーイそうだったり、ビッチと自称しているような子だったりしても話を聞いたら、案外“恋愛経験”については私と同じような内容が多かった。
遊びの数をこなすのは、無意味だ
24歳ともなると、段々と結婚をする友人や知人が増えていき、そのような類の相談を受ける回数も比例して右肩上がり。
その相談の中には、「今まで付き合った人は2人で、セックスもその2人としかしたことが無いの。このまま結婚するのって、長い人生の中で勿体ないなとか思っちゃうんだよね」といった吐露もあるが、安心してほしい。
いくら無駄に数だけ重ねても、その恋愛がスペシャルでないのなら、双方にとってただの事故か、良いところで暇潰しに過ぎないのだ。
考えてみてほしい。
経験人数(交際相手含む)の約50人中、色褪せていない思い出になったのはおよそ2人。そのうち一人とはセックスしていないから、未だに心にこびりついているセックスした相手はたったのひとり。
1/50ですよ、1/50!
むやみやたらと数を重ねることがどれほど意味が無いのか、ハッキリと分かったはず。
その上で考えるべきなのは、現在、自分の目の前にいる人を大切にしたい。愛したいと思い、大切にしてくれて、愛してくれる相手がいるのなら、妄想を膨らますのではなく、目の前の尊い現実を大切にするほか無い。
傷ついたかもしれない100パターンではなく、幸せである1人を大切にする。
それだけに注力すればいい。
大丈夫、そうすれば自ずと幸せになれるから。