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あなたをお姫様扱いしてくれる男性、実は「ピグマリオン・コンプレックス」なだけかも?

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エリートやお金持ちと付き合って、洋服やバッグを買ってもらって、高級マンションに住んで、ワインや鮨に詳しくなりたい!というような願望って、港区女子じゃなくても、多かれ少なかれ誰しもあると思います。

たくさんお金を使って、自分を今いる場所より引き上げてくれる、女性にとって”都合のいい”恋人は、実は、自分好みの女性を作り上げたいだけかもしれない……こういう趣向性は、ギリシャ神話から「ピグマリオン・コンプレックス」と呼ばれるそうです

女性の成長のためにいろいろしてくれているようで、実はその女性が何をしたいかではなく、自分が女性にどうあってほしいかだけで決めてしまう。

つまり、本当の意味では、相手を大切に扱っていない人がいるんです

恋愛で貢ぐリッチな男性の気持ちがわかる映画2選

ピグマリオン・コンプレックスを理解するために、一度『マイ・フェア・レディ』と『アニー・ホール』を観るのがオススメ。

この2つの映画にでてくる”年上の知性ある成功した男性”である2人に共通するのは、女性が好きではない、ということ

だから、自分好みの夢の女性に矯正しようとするんです。

『マイ・フェア・レディ』は、1964年にオードリー・ヘップバーンが主演した、最も有名な”年上の知性ある成功した男性に、自分好みに育て上げられた女性”の映画でしょう。

言語学者の教授が、花売りの女の子に上流階級の話し方やマナーを身に着けさせて、下流階級だと見破られないようにする”賭け”をするプロセスが描かれています。

原作とは結末が違うので、興味のある方は原作であるバーナード・ショーの『ピグマリオン』も読んでみてください。

恋愛で自立の大切さを教えてくれる映画アニー・ホール

アニー・ホール』は、1977年のアカデミー賞で、あの『スター・ウォーズ』を抑えて作品賞を受賞した映画です。

アニーは、歌手を目指して田舎からニューヨークに出てきた女性で、ニューヨーク育ちでニューヨーク大学を中退したスタンダップコメディアンとして成功しているアルビーを好きになり、恋愛へと発展します。(注:アメリカのスタンダップコメディアンは、ウィットの効いたジョークが言える知性的な職業なので、要は”都会育ちのインテリ”です。)

付き合ってからほどなく、アルビーの住む広いマンションに同棲を始め、アニーはアルビーに学費を援助してもらい、大学にも通い始めます。

そして、歌手としても認められるようになり、プロデューサーにスカウトされるようになる。

つまり、アルビーのおかげで、知性を身に着け、仕事も成功していくわけですが……。

これも40年以上も前に作られた作品なのに、ピグマリオン・コンプレックスの男性から女性が自立する大切さを教えてくれます

男性がお姫様扱いしてくれるのは、必ずしも、自分がかわいいから、大切にされているからではないよな……お互い都合よく利用して、自分の価値が高まったように見えて、もしかしたら消費されているだけ……?と、ふと我に返ったら、観てみてくださいね!

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