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失恋から立ち直らなくても、次の恋をしたっていいんだ。

花の冠をかぶった女性の後ろ姿
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失恋から「立ち直る」っていう言葉がちょっと苦手です。だって、私は失恋から立ち直れたことなんて1度もないから。

いまだに初恋の相手から「二度と連絡してこないで」と連絡がきた日のことを思い出すと、胃がキリキリします。自分から冷めて別れた相手の顔はめったに思い出さないのに、自分勝手の極みです。付き合っているときに私を含め5股かけていた男のことは生涯忘れないでしょう。粘着質の元カノで悪かったな、一生許さないぞ。

失恋から立ち直れなくても次の恋は来る

そして不思議なことに、失恋から立ち直れないままでも、次の恋はできるものです。とはいえ、次の恋をしながらも、前の相手との思い出は残ります。たとえば、新しい彼候補の男性とデートをしたとしましょう。そこで元彼とデートしたスポットに行こうものなら「ああ、ここって前に〇〇と歩いたところだ……」と思いだしてしまうかもしれません。

私も都内には「ここは元彼と行ったからもう行けないスポット」が大島てるの事故物件ばりにあります。もはやNGスポットを大量に生み出している自分が歩く事故物件。ところが、付き合う相手が変われば、同じ地域でもデートのやり方が変わります。

デートの相手が変われば、新しいエリアも開ける

数年前、婚活していたときにナンパ師の間では有名なデートスポット、T.Y.ハーバーCICADAに行きました。東京在住10年超え、それでも「都内に新しいダンジョンが開けた!」と感動しました。近隣がすべて彼との思い出に埋もれていたとしても、必ず新しいエリアは開拓できます。

例えば、都民で東京タワーをじっくり堪能したり、花屋敷デートをした人は意外と少ないのでは? 行きましょう。今まで興味がなかったジャズライブ? 行ってみましょう。今まで知っていた街は、新たな出会いで開けていきます。

私たちは互いに、元カノと元彼からもらった知識を掛け合わせて「自分史上最高のデート」を相手に提供しているのです。失恋は、あなたを賢く育ててくれます。これから最高のデートが、どんどん更新されていくことでしょう。失恋で彼を失っても、彼からもらったものは失われないのですから。

失恋を乗り越えるより、そのまま幸せにおなり

前の彼を軽蔑して、「〇〇がダメ、本当は△△してほしかった」とグチって振り切る失恋もありっちゃあり。特に前の彼が本当のクズだった場合は、それも致し方ありません。

しかし、どんなに相手をけなそうが、憎もうが「自分が好きだった」事実はひっくり返りません。だったら、そんな相手でも愛した自分ごと、愛してやろうじゃないですか。別れたときはクズでも、許せなくても、当時は世界最高の彼だったんです。いい恋をしなかったかもしれない。終わりはキツかったのかも。

でも、あなたは彼の思い出を引き連れて、強く美しくなればいい。その先には案外、別の相手が待っているものです。「そんな失恋をしたなら、引きずって当たり前だよ」と、まるっと受け入れてくれる人が。

失恋を引きずったままでいい、人生を前に進めましょう。あなたは失恋をしたままでも幸せになれます。新しい恋ができます。前の彼を忘れなくてもいい。その過去を踏まえて、より賢くなったあなたが幸せになれますよう、強く願っています。

トイアンナ

ライター。人生相談をこれまでに1,000件以上受けた経験から恋愛について執筆。書籍『恋愛障害 どうして「普通」に愛されないのか?』『モテたいわけではないのだ...

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