仕事を辞めたいけど辞められない人のためのQ&A
目次
上司に理不尽なことでひどく叱られたときやミスをしてしまったとき、仕事にやりがいを感じられないときなんかに「あ〜、仕事辞めたいなあ」と思うことってありますよね。
一度仕事を辞めたいと思ってしまうと、毎日仕事が憂鬱で仕方ない「仕事辞めたい症候群」を発症し、ひどい場合には心身に支障をきたすことも……。
今回は、仕事を辞めたいと感じている方に向けて、仕事を辞めるときに考えて欲しいことや、仕事を辞めるために取るべき行動をQ&A方式でご紹介します。
みんなが仕事を辞めたい理由をチェック!
仕事を辞めたいと感じても、「仕事辞めます!明日から会社には来ません!さようなら!」というわけにはいかないのが、仕事の辛いところ。
職場の人や、周りの人が納得するような理由で辞めないと何かを言われるんじゃないかと不安に感じてしまう人や、こんな理由で辞めて自分が後悔しないかなと悩んでしまう人は多いものです。
同じ会社で辞める人がいても、みんな「違う分野に興味を持ったため」とか「家族の介護のため」とか、「結婚のため」とか。
正直、「建前なんだろうな〜」と思えてしまうような理由しか話さないですよね。
実際のところ、退職経験のある人は、どんな理由で仕事を辞める決意を固めているのでしょうか。
転職情報サイトの「エン転職」の調査によると「退職を考え始めたきっかけ」は、実に人それぞれであることが判明しました。
画像出典:エン転職
「給料」「やりがい」「将来性」と仕事のモチベーションにつながる理由が上位になっています。
しかし、仕事とプライベートの両立に関することや、自身の体調に関することなど、その他の理由の割合も低くありません。
実は、私も何度か転職経験があるのですが、退職を考え始めたきっかけは「転勤が多くてプライベートを楽しめなかった」とか「怪我をしても休みが取れなくて不安を感じた」とか、そんな理由でした。
なかには、「そんな理由で辞めるなんて!」と感じる人もいるかもしれません。
でも、私は自分が仕事を辞めた理由は正しかったと思うし、仕事を辞めたことに後悔はしていません。
どんな理由だったとしても、自分が「仕事を辞めたい」と感じたら、仕事を辞めたい理由に正解も不正解もないのです。
「仕事を辞めたい」と感じたら、「こんな理由で……」などと思わず、自分で自分の「仕事を辞めたい気持ち」に寄り添ってあげるようにしてくださいね。
仕事を辞めたいのに辞められない人のためのQ&A
仕事を辞めたいと感じても、仕事を辞められないケースは多いです。
「次にどんな仕事をするべきか」とか「いま辞めたらみんなに迷惑をかけるんじゃないか」とか。
さまざまな要因で、仕事を辞められない状況に陥ってしまうことがあるからです。
仕事を辞めるためには、仕事を辞められない要因をひとつずつ解消していく必要があります。
ここからは、よくある「仕事を辞めたいのに辞められない理由」を解消するために、転職経験のある私がQ&A方式で答えていきます!
Q1:辞めたあとにやりたい仕事がないんだけど、どうするべき?
仕事を辞めて、のんびり過ごしながら自分が本当にやりたい仕事を見つける。
そんなことができたらいいのですが、仕事を辞めたらすぐに仕事に就かないと、お金の面で不安があるものですよね。
ほとんどの人は、生活のためにも、仕事を辞めるときには、次の仕事を決めておく必要があります。
次の仕事には、本当にやりたい仕事を選ぶのがいちばんいいのかもしれません。
でも、必ずしもやりたい仕事に就くことが正解ではないことを頭に入れておいてください。
やりたい仕事だったけれど、実際にやってみたら楽しさを感じないことだってあるのです。
反対に、仕事内容に興味がなくても、人間関係が最高だったら職場が楽しいと感じることもあります。
最初はやりたい仕事じゃなくても、やっているうちに仕事が大好きになることだってあるでしょう。
本当にやりたい仕事かどうかは、やってみないとわかりません。
職探しにおすすめの方法は、「転職フェア」のようなイベントに行って、さまざまな業種や企業の説明を聞くこと!
いろんな業種や企業のことを知って、自分が少しでもでも「ここで働いてみたいかも!」と思えるところを探してみてください。
Q2:辞めた後に後悔しないか不安。後悔しない辞め方は?
辞めた後に後悔しないかが不安で一歩を踏み出せない人は、いまの職場に「好きなところ」があるケースが多いです。
その「好きなところ」が給料なのか、人間関係なのか、通勤までの時間なのかは人によって異なるでしょう。
ただ、たいていは、何かひとつでも「好きなところ」があるから、仕事を辞めたいと感じても少し迷ってしまうのです。
辞めたいと思うからには、いまの職場に対して「好きではないところ」もあるはずですが、現時点では「嫌なところよりも好きなところのインパクトが強い」はず。
だから、「辞めて、ここよりいい職場が見つかるのかな?」「転職しても、次の会社にも不満を抱いちゃうんじゃないかな」「辞めてから、後悔するかも」と考えてしまうのです。
「後悔するかも」という不安があるのなら、辞めるのは「後悔することはないだろう」と踏ん切りがついてからでも遅くありません。
どうしても会社に行くのが辛いのであれば、いっそのこと休職や部署異動を願い出てみるのもアリ。
選択肢は「いまのまま続けて行くか」「辞めるか」だけではないことを踏まえて、自分が進むべき道を探してみましょう!
Q3:辞めることを迷うくらい仕事が忙しい。こんな状況で辞めてもいい?
仕事は辛いけど、職場の人たちのことを好きだと「仕事を辞めることでみんなに迷惑をかけるのは嫌!」と感じますよね。
また、仕事が忙しいと転職活動の時間を確保することも難しく、なかなか仕事を辞める決意が固まらないものです。
「仕事が忙しい」という要因で仕事を辞めることを迷う場合、いまはまだ仕事を辞めるべきタイミングではないです。
これは転職経験者だからこそ思うことなのですが、心の底から仕事を辞めたくなると、「きちんと引き継ぎをすれば、辞めてもみんなに迷惑をかけないはず」「辞めると伝えて仕事量を減らしてもらって、転職活動ができる時間の余裕を作ろう」と思えるようになります!
誰しも、仕事が忙しいといつも以上にストレスが溜まって、「仕事辞めたい症候群」の症状がひどくなりやすいです。
なので、仕事を辞めたい気持ちは1,000%あると思います。
でも、頭の片隅で「いまの職場を辞めたら後悔するぞ!」と思っているので、無意識にストッパーがかかっている状態であることが多いです。
とりあえず繁忙期を乗り越えてみて、仕事も気持ちも落ち着いてからもう一度辞めるか辞めないかを考えてみるのがおすすめですよ!
Q4:仕事を辞めると伝えて揉めないか心配……。穏便に辞める方法は?
「仕事、辞めます!」と上司に伝えて、理由を延々と問い詰められたり、なんやかんやと引き止められたり。
下手したら「こんな状況で辞めるなんて!!」と怒られるのではないか、と不安に感じているそこのあなた。
そんなことは起きないので安心してください。
実は、周りはあなたが思っている以上に、あなたの「辞めたいオーラ」に気づいています。
また、仕事を辞めるかどうかで悩む人には仕事に対して真面目な人が多いため、そんな人が「辞めたいです」と言ってくるということは、よっぽどの理由があって辞めたいのだろうとみんな察します。
だから、怒られることがないのはもちろん、必要以上に引き止められません。
「君がいなくなると、寂しいなあ。考え直すことは難しいかなあ」なんて、言われることはあると思います。
ただ、そこで「やっぱり辞めたくないかも」と思えたら、仕事を続けてもいいのです。
「次の職場が決まっているので辞めます!」と伝えれば、しつこく引き止められることはないので、どうしても引き止められたくない人はそう伝えるようにしてくださいね。
Q5:仕事を始めたばかりで経歴に傷がつきそう。経歴が浅かったら頑張るべき?
職歴が浅い状態で仕事を辞めたら職歴に傷がつくのか。答えはYESでもあり、NOでもあります。
履歴書は、「事実に基づいて自由に書いていいもの」なので詐称はNGですが省略はOK。
ですので、1年未満で退職したことを伝えたくない場合、履歴書には書かなくてもいいのです。
ただ、空白期間があると、面接では必ずと言っていいほど「ここの期間は何をしていたのかな?」と聞かれます。
そこできちんと答えられないと、相手に悪い印象を与えてしまう可能性もあるので注意が必要。
また、新卒社員の場合、1年以内に辞めると転職のときに不信感を抱かれやすくなります。
新卒一年目は仕事にも社会にも慣れていなくて一番辛い時期なので、「辛くて逃げ出してしまったのかな?」と思われてしまいやすいからです。
新卒社員は、辛くても少しでも「頑張ろう」と思えるのなら、もう少しだけ頑張ってみることをおすすめします。
とはいえ、自分の身体や心を壊すほど頑張る必要はありません。
転職活動で相手に不信感を抱かせないテクニックを身につければいいだけなので、頑張ろうと思えなかったら辞めてもいいのです。
新入社員でも中途社員でも、自分の身体と心を一番に、無理のない範囲でがんばってみましょう!
辞めたい仕事を無理して頑張り続ける必要はない
仕事を辞めたい理由に正解も不正解もないので、仕事辞めたいと感じたら、いつでも辞めて大丈夫です。
でも、「もう少しだけ、頑張ってみようかな?」そんな気持ちがどこかにあるのなら、もう少しだけ頑張ってみると、いまの仕事を心の底から好きになれる日がくるかもしれません。
無理をせず、自分の身体と心に目を向けながら「仕事を辞めるかどうか」を考えてくださいね。