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恋愛は「姫」に学べ。オタサーの姫がハイスペとも結婚できるわけ

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こんなシャレオツな恋愛メディアで何言ってんだお前という話題から記事をスタートさせようと思うんですが、この前ですね、キャバクラに行ってきたんですよ、キャバクラ。

いや僕はあんまり夜遊びとかするタイプじゃなくて、東京の繁華街近くに住んでるのに、飲みに出かけることってのはほとんど皆無なんですよね。いつも家でゲームばっかりしている。

なんですが、このコロナの影響で急速に廃墟化してしまった東京の繁華街を思い出のメモリーに残しておこうということで、友人数名と連れ立って某繁華街のキャバクラに突撃してみたわけです。

かなりの有名店に入ったのですが、驚きました。本当に店内にお客さんがいない。あのギラギラした空間がガランとしている。

もちろん黒服やキャストのみなさんはしっかり揃ってるわけですが、お客さんだけがいない。お客さんがいないキャバクラって、なんだか芝居の舞台みたいになるんですよね。一種の幻想的な光景で、まぁこれだけでも来た価値がありました。

他に客も居ないからということで、なんだか黒服さんがいやに丁寧に接客してくれて、本来なら追加料金を出さないと入れないVIPルーム的なところに案内してもらえました。

で、キャバクラって基本的に男性ひとりに女性キャストひとりが付くんですけど、あまりに暇だからということなんでしょうがか、男性1人に対し女性が2人出てきたんですよ。しかしとびきり美人のキャストさんたちが。

たった数千円でなんかハーレム(?) みたいなキャバクラ at 新型コロナウイルス体験になってしまって。なんとなくお店に申し訳ない気持ちになる反面、ああ……、これっていわゆる「オタサーの姫」現象だなとも思ったわけです。

オタサーの姫はなぜモテるのか


経済学という小難しいガクモンによると、商品の価格っていうのは「需要と供給」で決まるとされているんですね。

需要というのは、要はそれを欲しがるひとがどれくらいいるか。供給というのは、その商品を提供するのがどのくらい難しいかのことです。

みんなが欲しがってるけど、なかなか作れない商品。これは値段があがります。

ニンテンドースイッチが一時期6万円くらいまで値上がりしてましたが、まさにあれが生きた見本です。

みんなが欲しがってるけど、いきなり生産ラインを増やすわけにもいかない。そういう商品は値段が上がります。需要と供給のカラクリです。

そしてこれって、実は恋愛も同じなんです。いわゆる「オタサーの姫」がなぜモテるかと言うと、男ばかりのオタクサークルに、紅一点の女子が入るからモテるわけです。

オタクはみんな女の子と喋りたい(需要が高い)けど、キモオタの巣窟と化したオタサーに女子は入りたがらない(供給が少ない)。だから姫(商品)をみんながチヤホヤする(値段が上がる)。僕が突撃したコロナ自粛中のキャバクラでも、この経済学の原理と全く同じことが起きたわけです。

別に恋愛はビジネスじゃないんで、不特定多数からチヤホヤされるためにするわけじゃないんですけど、どうせならチヤホヤされたいし、やはり高値で売却されたいじゃないですか。恋愛市場は物々交換市場なので、自分の価値が高まるほど市場価値の高い相手とマッチングできる。

恋愛においてスペックが全てじゃないのは当然ですが、ある程度のスペックがある相手の方が安心できるし、幸せになれる可能性も高い。そう考えると、やはり自分の価格を如何に引き上げていくかというのはひとつの重要な課題になってくるんですよね。

そう考えると、オタサーの姫というのは実に経済学的な、正しい恋愛行動を取っている、と考えることができるわけです。

レベルを上げて物理で殴る


もちろんこれを読んでる読者のみなさんは、別にオタクと付き合いたいわけではないと思います。オタクと付き合いたいというのは特殊な性癖なので、それは当然です。

ただし、オタサーの姫に学ぶことが、ある意味で21世紀の恋愛戦国時代を生き抜くひとつのヒントになる可能性があることは、オタサーの姫評論家の自分としては強調しておきたいところがあります。

例えば進学に際して女子の少ない学校や学部を狙う。これだけで一気に姫度が上がります。

同じ大学に行くのでも、文学部の英文学科に進学するのと、工学部の電気学科に進学するのでは、学内恋愛における恋愛偏差値が全く違う。

こういう話をすると「でも寄ってくるのは理系のキモオタだけなんじゃない?」と思われるかもしれませんが、実のところそうでもありません。

例えばファンの99%がキモオタで構成されているアイドル声優のみなさんは、結構スポーツ選手や男性アイドルと結婚していたりしますよね?

やはり男性も「モテ」てる女性は魅力的に写りますから、例えキモオタからの好意といえど数多くのモテを集めて姫度が高まっている女子は、その分モテている男子と付き合いやすくなるのです。

実際オタサーの姫もオタサー内で恋愛しているかと言ったらそういうわけではありません。

オタサーでチヤホヤされることで姫度を高めて、ちゃっかり本命の彼氏は学外のイケメンを捕まえていたりする。

こういう部分をオタサーの姫たちに学んでほしいわけです。モテというパワーをオタサーの有象無象のオタクどもから集めることで、姫はより強力な存在となり、強豪ひしめくハイクラス恋愛市場で闘えるようになる。オタクはあくまで姫にとっての贄であり、オタサーは修練場なのです。

需要と供給の関係を理解し、雑魚から経験値を集めモテ度を高め、レベルを上げてより強い敵に挑む。オタサーの姫たちの恋愛は、まさにRPG的と言えるかもしれません。

恋愛を闘争と捉える女子のみなさんは、オタサーの姫に学んでみるのもひとつの方法かもしれません。

彼女たちは決してオタクにチヤホヤされるヌルい環境で甘んじているわけではない。

そこで牙と爪を研ぎ澄まし、来たるべき戦いに備えている。そんなオタサーの姫たちの知られざる一面から、読者のみなさんが何かを感じてくれれば重畳です。

小山 晃弘

ライター。メンヘラ.jpの編集長として、メンヘラの生態に深くかかわっています。

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