1から始める初心者向け!可愛い刺繍アクセサリーを作ろう
目次
家でできる趣味であり、作品を売れば副業にもなる手芸の世界。
手芸の中でも人気の刺繍作品は作るのが難しそうですが、やり方さえ覚えてしまえば簡単です!
ここでは「刺繍アクセサリーに挑戦したい!」という初心者向けに、さまざまな刺繍の種類や道具、初心者でも作りやすいおすすめのアクセサリーなどを紹介します。
刺繍アクセサリーの主な種類
刺繍アクセサリー作りに挑戦する前に、最初はどんなジャンルの刺繍でアクセサリーを作るのかを決めましょう。
刺繍アクセサリーに用いられるメジャーな刺繍方法は4種類あります。
・フランス刺繍
・クロスステッチ
・ビーズ刺繍(オートクチュール刺繍)
・刺し子
ここからは4種類の刺繍方法の特徴、またどんな仕上がりの刺繍アクセサリーになるのかを解説します。
自分がどんな刺繍をやってみたいのかを考えながら、アクセサリーに使う刺繍の種類を決めてくださいね。
フランス刺繍
刺繍枠に布を固定して、針と糸で図柄を縫っていくのがフランス刺繍です。
刺繍の基本であるフランス刺繍は、刺繍初心者であれば通っておきたい道。
フランス刺繍針と呼ばれる穴の大きさが異なる針を使い、薄い布から厚い布までさまざまな布に刺繍ができるのが特徴です。
フランス刺繍の刺繍方法は、直線に縫うストレートステッチから図柄を埋めるサテンステッチまで、多くのワザがあります。
フレンチ刺繍のワザは本や初心者用キット・手芸を扱うホームページやYoutubeなどで紹介されており、簡単にやり方を検索できますよ。
クロスステッチ
名前にもある通り、糸を交差させて縫う刺繍方法をクロスステッチと言います。
クロスステッチはマス目が書かれたクロスワードパズルのような図案を使い、布の織り目を数えて刺繍していきます。
クロスした糸を布のマス目に縫い進めるだけなので、刺繍初心者でも比較的簡単に仕上げられる刺繍方法です。
フランス刺繍のように図案を写すことはないのですが、クロスステッチ用の刺繍針や専用の布を使う必要があります。
ビーズ刺繍(オートクチュール刺繍)
刺繍糸にビーズを通して布に縫い付けていく方法が、ビーズ刺繍(オートクチュール刺繍)です。
糸の入り口と出口が書かれた図案を用い、丸ビーズや筒形の竹ビーズ、スパンコールなどを使って立体的に仕上げます。
糸や針はフランス刺繍と変わりありませんが、ハイブランドのウェディングドレスなどに使われるオートクチュール刺繍にはクロシェ・ド・リュネビルと呼ばれる専用のかぎ針と刺繍枠や糸立てが必要です。
刺し子
日本で生まれた刺し子は昔、布の補強や防寒目的で使われた言われている刺繍方法です。
藍色の布に白い糸で縫うものが基本でしたが、現在は刺し子模様を用いるだけで布や糸の色に制限はなくなりました。
刺し子に使用されるのは木綿の布が一般的で、穴が大きな刺し子針と綿素材の刺繍糸も必要です。
刺繍で使うテクニックは1種類のみ、難しい技術がいらない刺し子は初心者にもおすすめします。
刺し子には縁起をかついだ伝統模様を用いることも多く、和風な刺繍アクセサリー作りにも最適です。
刺繍アクセサリー作りに必要な道具
どんな刺繍方法でアクセサリーを作るかを決めたら、今度は必要な道具や材料を揃えてる段階に入ります。
刺繍アクセサリー作りの基本となる道具は、以下の通り。
・針&糸
・布地
・図案
・チャコペン&トレーシングペーパー
・刺繍枠
・アクセサリーの土台
・接着剤
・工具
ここでは、刺繍アクセサリーで使われる道具の選び方や種類について紹介します。
針&糸
刺繍に必要な基本の道具は、針と糸です。
先程刺繍の種類で紹介した通り、手芸屋には刺繍の種類に適した専用針や糸が売られています。
刺繍糸の太さや刺繍方法の特徴、布への影響などを考えて作られたものなので、刺繍初心者はまず専用針と糸を揃えることから始めてください。
また刺繍糸には素材や細さなどで種類が異なり、豊富な糸の中から刺繍に適したものを選ぶのが基本です。
フランス刺繍やクロスステッチで使われるのは25番刺繍糸、ビーズ刺繍はさまざまでミシン糸を使うこともあれば25番刺繍糸を使うこともあります。
刺し子は日本の刺繍糸と同じ綿素材の太目の糸が適しており、刺し子糸としても販売されているので、チェックしてみてください。
刺繍用の糸や針はさまざまなメーカーから販売されているため悩んでしまうことがありますが、参考にする本に書かれているものを選べば間違いありません。
布地
刺繍には針と糸、さらに刺繍に使う布地が必要です。
布地は刺繍方法や糸の強度に耐えられるものを選びますが、専用布があればそちらを使ってください。
先程紹介した刺繍の種類の中で例を挙げると、クロスステッチはマス目のあるクロスステッチ布、張りのある木綿製の布や刺し子布がおすすめです。
一方でフランス刺繍やビーズ刺繍は布地の種類に関係なく刺せるため、さまざまなものに刺繍をできる楽しみがあります。
図案
刺繍の柄を作るためには、図案を手に入れなければいけません。
刺繍の種類で異なる図案は刺繍を取り扱った本やサイト、刺繍作家のブログなどから手に入ります。
ただし、オリジナル以外の図案を使用する際に注意してほしいのが、図案の考案者の許可なく図案を使用した販売することは禁止されているという点です。
フリマアプリなどで刺繍アクセサリーを販売する場合は、必ずオリジナルの図案を使用してくださいね。
チャコペン&トレーシングペーパー
図案を見ながら作るクロスステッチ刺繍以外は、図案を布に写さないといけません。
図案を布に写すためのトレーシングペーパーと布に図案を書くチャコペン(用途によっては不要)、さらに図案を転写するための専用の道具があります。
専用の道具は不織布でできたものやコピーペーパーと呼ばれるものなど数種類があり、使いやすいと思うものを選べばOKです。
刺繍枠
布をピンと張って刺繍を綺麗に仕上げるために使うのが、輪型の刺繍枠と呼ばれる道具です。
刺繍枠は手持ちタイプが基本、足付の両手が使える刺繍枠は主にオートクチュール刺繍で使われます。
現在販売されている刺繍枠には木製とプラスチックタイプ製の2種類があり、劣化しにくいものを選ぶなら木製がおすすめです。
刺繍枠にはいくつかの大きさがありますが、刺繍面のサイズより大きければ基本的にどんなものを使ってもOK。
しかし、あまりにも刺繍枠が大きすぎると布が張りづらくなるため、できるだけ小さめサイズを選んでください。
刺繍枠の使い方は、刺繍枠の外枠と一回り小さい内枠に布を挟み込み、刺繍枠のねじを閉めて固定するだけです。
生地がピンと張られていると針を刺したときに音がするので、音を頼りに調整してくださいね。
また初心者の中には刺繍枠をそのまま使う人もいますが、布の傷みを防ぎたいなら刺繍枠の周りに薄い布を巻いておいてください。
アクセサリーの土台
薄い布で刺繍を行う場合、アクセサリーの土台となる布がもう1枚必要になります。
刺繍アクセサリーの土台として使われるのは、厚めのフェルトやくるみボタンです。
刺繍アクセサリーのチャームとして強度を保つためには、刺繍に適した土台を用意してください。
どんな土台が良いか分からないという場合は、刺繍アクセサリーの本で紹介されている土台を参考にするのがおすすめです。
接着剤
出来上がった刺繍布とアクセサリーの土台を固定するためには、接着剤も必要です。
布同士を接着するなら布用のボンド、布とアクセサリーの道具を固定するなら工作用の接着剤やグルーガンがおすすめ。
瞬間接着剤タイプだと間違った位置に付けた場合修復が困難になるため、ゆっくり固まるタイプを選んでください。
工具
刺繍アクセサリーにかかせないのが工具です。
手芸用のニッパーやペンチ、ビーズ刺繍ならピンセットなどが必要。
手芸用の工具以外は力が強かったり細かな工作に向いていないことが多く、最悪アクセサリーを壊す可能性がありますので、手芸用工具を用意してください。
初心者向けの刺繍アクセサリー
刺繍の種類、必要な道具を揃えたら、いよいよ刺繍アクセサリー作りの本番です!
ここでは初心者でも簡単に作りやすい、おすすめのアクセサリーをいくつか紹介します。
ピアス&イヤリング
ネットでも見かけることが多く初心者でも作りやすい刺繍アクセサリーは、ピアスまたはイヤリングです。
ピアスやイヤリングの土台は小さいため、初心者でも短時間で完成できるメリットがあります。
ベースとなる土台も比較的手に入りやすいので、何を作るか迷っている人はまず定番の刺繍アクセサリー作りから始めてみましょう!
ブローチ
服やバッグなどどこにでも付けられるブローチも、刺繍アクセサリー初心者におすすめです。
一般的なブローチはサイズが大きすぎないので、ピアス&イヤリング同様完成させやすいのがポイント。
ブローチ用の専用土台からピン金具まで、さまざまな種類の土台があるので、刺繍の種類によって使い分けてください。
ブローチは手づくり作品販売アプリでもよく見かける、メジャーな刺繍アクセサリーです。
ヘアゴム
基本的にブローチと作り方がほぼ変わらないヘアゴムも、初心者におすすめの刺繍アクセサリーです。
くるみボタンにヘアゴム用金具を付けるやり方や、ヘアゴム用の専用土台や刺繍糸でヘアゴムを固定する方法もあります。
まとめ髪のワンポイントに活躍するヘアゴムは手首に付けてブレスレット代わりにも使え、自分用だけでなくプレゼント用としても人気のアイテムです。
オリジナル刺繍アクセサリー作りにチャレンジ!
手芸初心者でもできる刺繍アクセサリー作りは、作品を作れば作るほど目に見える形で上達が感じられます。
最初は不格好でも諦めず、参考にした本の写真を確認しながら上手に作るコツを探ってください。
続けていく内に多くのファンを獲得する刺繍作家になれるかもしれません!