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なぜそこまで推すのか?「推し」を推し過ぎる男性の心理とは?

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みなさんには「推し」がいますか?

人は誰しも何かの「ファン」になっているものです。
アイドル、歌手、俳優、女優、アニメキャラなど人それぞれお気に入りがあって、何かしら応援しているものがあると思います。

人それぞれの応援方法があるかと思いますが、たまに周りに常識を外れた応援の仕方をしている人はいませんか?

筆者の友人かっちゃんは、生粋のAKBオタクでした。
AKBの峯岸みなみさんにどハマりした結果、土日のすべてをライブと握手会に費やし、「推し」の誕生日を祝う「生誕委員」というコミュニティのリーダーにもなっています。

正直過去にそこまでアイドルなどにハマったことがない私としては、なぜお金と時間を、そこまでアイドルに割けるのか不思議で仕方ありません。

どんな経緯やきっかけでそこまで「推し」に身を捧げることになったのか、その男性の心理を深堀りしていきたいと思います。

なぜAKBオタクになったのか?

かっちゃんがAKBにどハマりすることになった理由とは何だったのでしょうか?

中学生の頃にはオタク気質の片りん

何かにハマると、とことん追求してしまうオタク気質は、すでに中学生の頃から現れていたそうです。

中学生の頃、同級生の影響を受けて鈴木亜美に夢中になり、過去に出ているアルバムや、シングルのCDを全部揃え、出ている雑誌があればすべて購入していました。

部屋中、鈴木亜美のポスターだらけになったそうです。
グッズやCDが全部揃っている棚を見ることに満足感を得る感覚が中学生の頃からあったのです。

友人の影響でAKBに出会う

鈴木亜美も友人から勧められたことをきっかけにハマりましたが、AKBにハマるきっかけも友人でした。

大学の同級生から「秋葉原に何かできたらしい」そんな情報が入ってきました。
その「何か」こそ、AKBの原点である秋葉原48劇場でした。

かっちゃんは友人たちとプロモーションビデオを観たり、テレビに出ているAKBを観たりしているうちに、いつの間にかAKBのファンになっていました。

かっちゃんのお気に入りのメンバーだったのが、ダンスの上手かった峯岸みなみさんです。

そして、当時関西の大学3年生だったかっちゃんは、AKBの公演を観るために秋葉に赴き、その時の公演が楽しかったことから、就職で上京することを決めました

AKBを理由に就職という人生の一大イベントを決めるとは、さすがとしか言いようがありません。

握手会で覚えていてもらった感動でさらにどハマり

お金

かっちゃんはAKBファンになってからというもの、大学生活と並行してAKBを追いかけ、公演や握手会に参加していました。

握手会にはもちろん「推し」の峯岸さんの列に並びます。
そして、握手会で衝撃の出来事が起こります。

峯岸さんから、「あっ!あの時の人だ」と声を掛けられたのです。
なんと前に参加したイベントで顏を合わせたことを峯岸さんが覚えていてくれたのです。

かっちゃんのその時の感動はもの凄いものだったらしく、そこから「峯岸みなみ」さんという存在にこれまで以上にのめり込むようになりました。

その時初めてCDを複数枚追加で購入して、何度も握手の列に並んだそうです。

それまでの「CDは1枚しか買わないもの」という常識を覆される一件でした。

AKBオタク化したあとの活動とは?

大学を卒業する頃には、すっかり度を越したAKBオタク化していたかっちゃんは就職で東京に行くことが楽しみで仕方なかったそうです。

上京したことにより、「推し」活動がさらにエスカレートしていきます。

土日のすべてを公演と握手会に

かっちゃんは、就職してから平日は仕事に追われていましたが、土日は全てAKBに費やしました。
秋葉原48劇場では1日2回公演があるそうですが、土日はもちろん2回とも参加し、握手会などがあれば地方にも飛んで行きました。

ファンのオフ会にも参加し、そこでいろんな人と知り合い、毎週一緒に「推し」活動を繰り広げるようになります。

初の海外旅行は峯岸さん見たさにパリへ

かっちゃんは現在36歳ですが、これまでの海外旅行の経験はフランス旅行の一回きりだそうです。
そのフランス旅行は、AKBが開催したファンイベントで、推しの峯岸さんが出るとのことで参加を決めたそう。

飛行機2泊、現地2泊の旅で料金は25万+サーチャージでしたが、初海外旅行の怖さも安いとは言えない料金もなんのその、峯岸さんと交流できる場ということもあって、かっちゃんは意気込んで参加しました。

総選挙では投票のため65万をつぎ込み

かっちゃんが推し活動を加速させている時に、初めてあのAKB総選挙が開催されることになりました。

峯岸さんをどうしても「選抜」にしたいという思いから、投票権をなんと65万円分買い込みます。

その当時かっちゃんは会社以外の時間は全てAKBに使い、生活費以外のお金も全てAKBに費やしていたそうです。

そのため、特に65万円ものお金を使うことには何も抵抗がなかったと言います。
「推し」が喜ぶならそれでいい!そういう感覚だそうです。

んーー理解できない…

「推し」を祝う有志の集まりのリーダーに

AKBグループには生誕祭と言って、劇場公演で誕生日を迎えたメンバーを祝う時間が設けられているそうです。

その生誕祭を祝うため有志でそれぞれの推しの生誕委員というコミュニティが立ち上げられています。

かっちゃんは峯岸さんの生誕委員に4年間所属し、そのうちの2年間委員長を歴任し、100人以上のメンバーのリーダーを務めあげました。

一体何を求めて「推し」ているのか?

かっちゃんの話を聞いていると、自分との常識とかけ離れていて、戸惑うばかりです。
正直、総選挙のために65万円はドン引きです。

お金に余裕がある人がやるなら道楽かと思いますが、かっちゃんは普通のサラリーマンで、その当時はまだ新卒2、3年目の若者です。

なぜそこまでお金と時間をつぎ込めるのか、不思議に思いませんか?

だって好きだから!

かっちゃんになぜそこまで峯岸さんに時間とお金をかけたのか聞いたところ、一言「好きだから」という返答が返ってきました。

カッコいい…って一瞬納得しそうになりましたが、相手はアイドルで見返りは何もないじゃん…

しかし、何も見返りがないわけではないとのこと。

例えば「推し」に握手会などで何かプレゼントを渡すと、ファン宛のメルマガに「今日はこんなプレゼントもらいました」と自分が渡したプレゼントが載ることがあるそうです。

ファンとしてはメルマガに自分が提供したものが載ることが、たまらなく嬉しいそうです。

えっ!?そんだけ!?
と思ったあなたは、私と一緒でアイドルオタクにはなれない人間です。

なんとか繋がれないか?ひとすじの希望も

恋

かっちゃん曰く、何もないことはわかっているけど、それでもどこかで「ちょっとは本人と繋がりが持てないか?」という期待が0ではなかったことは間違いないそうです。

「公演や握手会以外でちょっとでも会えるようになりたい」そんな一縷の望みを抱いていたのです。

「推し」活動で得たものとは?

そこまで推し活動をしていたかっちゃんですが、当然、峯岸さんと直接繋がることはないまま、その熱い情熱を少しずつ冷ましていきました。

私としてはそれだけ時間とお金を費やし何も得ていないことに「後悔はないのか?」気になるところです。

しかし、かっちゃんはまったく悔いはなく、むしろすべて投資だったと言い切ります。

投資とは、かっちゃんは一体何を得たのでしょうか?

AKBオタクで繋がった広くて深い人脈

AKBオタク活動をしている間に、たくさんのファンとの繋がりができ、たくさんの人脈ができました。
お互いAKB推しではなくなった今でも、付き合いのある仲の良い友人ができたそうです。

学生時代に一緒に汗を流した部活仲間と感覚は似ているのでしょうね。

リーダーシップ

2年間務めた生誕委員長での、100人以上の組織の上に立つというリーダーとしての経験は大きく、チームで仕事をするという、仕事への新しい価値観が生まれました。

自分を磨き続ける心

かっちゃんは、AKBオタク時代を「恋愛と一緒」と言っています。
好きな子に会いに行くため、身だしなみを整え、努力している好きな人に負けないように、自分を磨き続けるという習慣が養われたそうです。

かっちゃんは今でも自分磨きを怠らず、AKBから、不動産→コミュニケーションスクール→プログラミングスクールと投資先を変化させています。

どれも資金が60万円はするそうですが、そのくらいの投資金額は当たり前という感覚が培われたそうです。

「推す」ことは生き様だ

何かを強烈に「推す」経験のない私としては、その情熱を何か他のことに注いだ方が有益なのでは?という考えを持っていました。

しかしかっちゃんの話を聞き、推し活動を自己成長に繋げることができるんだと新しい発見になり、そこまで何かに夢中になれるものがあることは、逆に凄いことなんだ!と思えるようになりました。

かっちゃんはAKBオタク時代のことを、今の自分を作った「バックボーン」だと言っています。

ちょっと小バカにしていたことを反省しました。

いえろう

フリーライターとして働く傍ら、恵比寿のスナックで働く30歳。 趣味は情報収集。お客さんや友人からたくさんのネタを貰って楽しんでいます。 刺激的なネタをいつで...

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