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嘘に満ちた『カルテット』が人生の幸福感に満ちている危険さ…社会の根底を破壊

今クールの連続テレビドラマのなかで、視聴率は苦戦しながらも高い評価を受けている『カルテット』(TBS系)。その第9話が14日に放送された。
同ドラマは、さまざまなバックグラウンドを抱えた早乙女真紀(松たか子)、世吹すずめ(満島ひかり)、家森諭高(高橋一生)、別府司(松田龍平)がカルテットを組み、軽井沢の別荘で共同生活を送るという設定だ。
前回放送回では、密かに司に想いを寄せるすずめが、その司が想いを寄せる真紀と司を“くっつける”ために家森に協力を依頼。実は家森はすずめに想いを寄せているが、そんなすずめの健気な気持ちに胸を痛める家森は、すずめの“策略”を見届け、ついに司と真紀はデートへ行くことに。2人の仲の進展に期待が高まるも、別荘の売却話が浮上し、4人の共同生活に危機が訪れる。さらに、実は真紀は「早乙女真紀」ではなく、警察が真紀を捜査していることが明かされた。
続く今回放送回では、実は真紀の本名は「ヤマモトアキコ」であり、子どもの頃に母親が12歳の男の子に自転車でひかれて亡くなり、その後に預けられた義理の父親から暴力を受け、そこから逃れるために「早乙女真紀」という他人の戸籍を300万円で買っていた過去が明かされる。
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ここからサスペンス的な展開は加速する。真紀が戸籍を購入して義理の父親の前から逃走したタイミングで、この男性が心臓の病気で亡くなっていることから、警察は真紀が殺害したと見て、真紀に捜査の手が及ぶ。
しかし、真紀の元夫で警察に勾留中の巻幹生(宮藤官九郎)は、異なった見方を示す。幹生は真紀の件で警察から取り調べを受けるが、その際に警察から、真紀の母親を殺してしまった少年の家族が家と職を失って一家離散し、それでも真紀の義理の父親が少年の家族に12年間にわたって2億円の賠償金を請求し続けていたと話す。
それを聞いた幹生は、「え? (真紀が戸籍を買って逃走した)理由って、それじゃないですか? 被害者なのに、加害者みたいな気持ちになって……」と警察に言い、真紀は自分が義理の父親の前からいなくなることで、少年の家族の賠償金支払いを止めることが目的だったという見方を訴える。
そして幹生は、「そうか、真紀ちゃん、普通の人になりたかったんだ。ずっとビクビク生きてきたけど、普通に、普通の人になって、生きようとして、これでやっとって思って……」と吐露し、涙を流す。
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